地面にうつぶせのまま高く上げる彼の右手には、無傷の私のスマホが。
男の子はその状態で、アハハと思いきり笑いだし
「もしかして俺って、この日のために野球やってたのかな。すっごく気持ち良かったぁ~」
飛び跳ね声をあげ、すくっと起き上がった。
リスみたいな真ん丸な瞳。
背は私よりちょっと高いくらい。
165センチあるかどうかって感じかな?
童顔なのに男の子っぽさはちゃんとあって。
目にかかるキャラメル色の髪はサラサラで。
無邪気な彼の笑顔に、なぜか懐かしさを感じてしまう。
「はいスマホ。ギリキャッチしたから、壊れてないと思うけど」
「……ありがとう」
ニコニコ笑顔の彼からスマホを受け取り、電源ボタンを押してみる。
画面が映ってる。壊れてない。本当に良かった。
でも……
こっちは大問題だよね……?



