子供の頃から繰り返し唱えてきた言葉を、頭の中で繰り返し
「高校の制服、望愛にお似合いだよ」
優雅な笑みを顔にはりつけ、望愛の頭を優しくなでたのに
「ムチムチな私に、こんな可愛い制服が似合うはずない」だって。
望愛はスカートの裾を握りしめ、悲しそうにうつむくだけ。
僕の褒め言葉を全く信じていない。
どうしてここまで、自己肯定感が低い子に育っちゃったんだろう。
僕からの愛情不足かも。
兄代わりとして不安になりながらも、僕の口元はニヤついてしまう。
だって
最大の恋のライバル『ムッチー』よりも先に、望愛のセーラー服姿を拝めたんだから!



