ややぽちゃ姫と3人の王子様




 その後――


 歩いて歩いて、やっとの思いで家の前に到着。


 我が家の右隣に、むち君のお家がある。

 壁を登るように視線を上げ、むち君の部屋の窓を直視してみたけれど。

 生々しく蘇ってきた、むち君の唇の温もり。

 恥ずかしくなって、脈が飛び跳ねて、心臓の血液が沸騰寸前に。


 羞恥心で溶けまくった血液が、体中に放たれたせいだろう。

 顏だけじゃなく、指先まで火照る始末。



 今からむち君と一緒に、雨ちゃんのお家で朝ごはんを食べるのに。

 わからないよ。

 どんな顔をすればいいか。