僕はジョーのノートを墓石に置く。
ずっとうつむいたままの望愛の頭に、優しく手のひらを乗せた。
お兄さん代わりのおっとり声を、望愛に吹きかける。
「それで? 大地君とは、うまくいってるの?」
「えっ?」と目を見開き、頬にかかるウエーブ髪が揺れるほど 首を横に振る望愛。
「大地君は……ただの友達……」と、視線を僕から逸らしている。
それって……
大地君とは付き合ってないってこと?
地面を見つめたままの望愛。
制服のスカートをぎゅーっと握りしめ、弱々しい声を吐き出した。
「お兄ちゃんが……応援してくれてるから……」
何を応援してるの?
「むち君が……脅してくるから……」
可愛い望愛がムッチーに脅されいるの?
「雨ちゃんにもう一度……告白しても……いいかな……?」
……
……
「……えっ?」
僕に告白?



