ややぽちゃ姫と3人の王子様



 どんな罪を受けるのかとビクビク背中を丸めていた私に、大きな手のひらが伸びてきた。


 想像以上に温かい手のひらで頭をポンポンされ、むち君を見つめちゃったけれど。

 夕日に照らされたむち君は、いつも吊り上がっている目尻をユルっと下げ、フッと口元を緩めている。



「オマエが俺にかけ続けてきた迷惑、丸ごと全部なかったことにしてやるから……」


「……」


「アメのところに行って、気持ちを伝えてこい!」





「……うん」







 むち君は

「恋愛成就のお守り、忘れてる」


 あきれ顔で私の胸にノートを押し当てると


「望愛なら、大丈夫だから」


 お兄ちゃんと重なる優しい声を残し、自分の家に入って行った。