「泣き虫、望愛。いつまでビービー泣いてんだよ」
「だって……」
優しく微笑むむち君の表情が、私を気遣う時のお兄ちゃんと重なっちゃうんだもん。
「覚えておけよ。女の泣き顔が可愛く見えるのは、付き合って1年までだからな」
「何……それ……」
「愛が尽きたら、泣く女はウゼーってこと」
どうせ私はウザくて、可愛くない女の子だもん。
「でもまぁアイツに限って、そんなことはないか」
「えっ?」
「極甘王子の愛は、変質者並みに異常すぎってこと」
むち君、ニヒヒって悪そうに笑っているけれど。
さっきから言ってることが意味不明すぎだよ。
私にもわかるように翻訳してよ。



