「望愛はさ、本当に痩せる気があるの?」
あります……けど……
「お腹の横がわ、痛いし……」
「痛みなんてものはな、走ってれば麻痺るんだよ」
そういうものかなぁ?
「息を吸うのも苦しい」
「猫背で走ってるから、肺に空気が入んないんじゃねえの?」
「背筋を伸ばして走ってるつもりだよ」
でもだんだん痛い脇腹の方に、体が傾いていっちゃうんだけど……
「むち君、お願い!」
「何?」
「慣れるまででいいから、自分のペースで走らせて」
お願いって気持ちを最大級に込め、むち君を見上げてみた。
あれ?
むち君が真顔で固まっちゃった。
もう一押しかも?



