ややぽちゃ姫と3人の王子様




「望愛はさ、本当に痩せる気があるの?」


 あります……けど……


「お腹の横がわ、痛いし……」


「痛みなんてものはな、走ってれば麻痺るんだよ」


 そういうものかなぁ?



「息を吸うのも苦しい」


「猫背で走ってるから、肺に空気が入んないんじゃねえの?」


「背筋を伸ばして走ってるつもりだよ」


 でもだんだん痛い脇腹の方に、体が傾いていっちゃうんだけど……



「むち君、お願い!」


「何?」


「慣れるまででいいから、自分のペースで走らせて」


 お願いって気持ちを最大級に込め、むち君を見上げてみた。

 

 あれ?

 むち君が真顔で固まっちゃった。

 もう一押しかも?