ぷっくりほっぺを隠すのに必須なあごまでのウエーブヘアが、汗で顔に貼りついてくる。 目の上まで伸びた重い前髪も、おでこにペタリ。 ピンでとめておけば良かったな。 後悔しながら前を走る背い高細マッチョの背中を追いかけるも、ドンドン開く距離に絶望感が山盛りに。 もう走るのはムリ。 横っ腹が痛い。 ちょっとだけ歩いちゃおう。 こっそりとスピードを緩めた瞬間 「コラ~!」 前から悪魔の喝が飛んできた。 「自分を甘やかすな!」 歩こうとしたこと、秒でバレてましたかぁ……