ややぽちゃ姫と3人の王子様



 ぷっくりほっぺを隠すのに必須なあごまでのウエーブヘアが、汗で顔に貼りついてくる。

 目の上まで伸びた重い前髪も、おでこにペタリ。

 ピンでとめておけば良かったな。

 後悔しながら前を走る背い高細マッチョの背中を追いかけるも、ドンドン開く距離に絶望感が山盛りに。


 もう走るのはムリ。

 横っ腹が痛い。

 ちょっとだけ歩いちゃおう。



 こっそりとスピードを緩めた瞬間

「コラ~!」

 前から悪魔の喝が飛んできた。


「自分を甘やかすな!」


 歩こうとしたこと、秒でバレてましたかぁ……