ややぽちゃ姫と3人の王子様



『気持ち悪いとか言うなよ。俺、普通に凹んだんだけど』


『譲さんが凹むなんてこと、無いですよね?』


『バカっ、俺も人間だよ? 笑っていられない時くらいあるっつーの』


『うっそだぁ~』


『リクのくせに、俺をいじるとか生意気なんだよ~』


 譲さんはケラケラ笑いながら僕のとこまで駆けてきて、横っ腹をくすぐられたんだっけ。


 でもそのあと、譲さんは真剣な顔をして僕に言ったんだ。


『俺さ、たまに思うんだよね。リクになら、俺の妹を託してもいいかも』って。