「むち君のせいじゃないよ!」
本当にむち君が悪いわけじゃない!
私達3人が一緒にいると、心が針でつつかれているような居心地の悪い空気に包まれることがある。
でもそれは、全部私のせい。
お兄ちゃんを死に追いやったのは私。
それなのに罪を抱えきれなくて、つい二人に甘えてしまっている。
メンタルが弱すぎる私のせい。
「僕もごめん……望愛を食べたい願望を言葉にしたから……」
雨ちゃんまで、震え声をこぼしたんだもん。
私の罪悪感は膨らむ一方。
でも、今の言い回しはちょっと。
雨ちゃんはお兄ちゃん代わりとして、私を大事に思ってくれているだけ。
それを知らない人が聞いたら、親密な関係?って勘違いされちゃうんだから。



