星羅さんの、声も体温もあったかい。 「望愛ちゃんは悪くないんだよ」と、 星羅さんに強く抱きしめられ 私の心が癒されていく。 信じられない。 星羅さんが、 私を許してくれていたなんて…… 「望愛ちゃんに、見て欲しいものがあるんだ」 抱きしめていた腕を、ほどいた星羅さんは。 「譲君の遺品って言ったら、聞こえが悪いよね? 残してくれた宝物、 ずっと望愛ちゃんに見せたいって思ってたの」 涙を拭きながら、私にニコっ。