ハテナを浮かべ首をかしげる私に、星羅さんはハンガーにかけたワンピースを差し出した。
「望愛ちゃん、今からこれを着てくれる?」
えっ?
「ダメなんて言わないよね?」
でもこれって……
亡くなる前にお兄ちゃんが私に着せようとしていた……
みみラビ姫のコスプレ衣装だよ?!
「こういうのは……ちょっと……」
「なんで? かわいい望愛ちゃんなら絶対に似合うよ」
「足とか太いし……まだダイエットできてないし……」
「大丈夫。譲君はね、そのままの望愛ちゃんが大好きだったんだから」
「でも……」
「譲君の夢を叶えてあげたいんだ。今日だけだから。望愛ちゃんお願い!」
星羅さんはニコニコ笑顔で、私にコスプレ衣装を押し付け
「譲君のためなの。どうしても叶えてあげたいの」と、手を合わせ必死に懇願してくる。
それなのに私はまだ着る気にはなれない。



