ややぽちゃ姫と3人の王子様




 ハテナを浮かべ首をかしげる私に、星羅さんはハンガーにかけたワンピースを差し出した。



「望愛ちゃん、今からこれを着てくれる?」


 えっ?


「ダメなんて言わないよね?」



 でもこれって……

 亡くなる前にお兄ちゃんが私に着せようとしていた……


 みみラビ姫のコスプレ衣装だよ?!




「こういうのは……ちょっと……」

 
「なんで? かわいい望愛ちゃんなら絶対に似合うよ」


「足とか太いし……まだダイエットできてないし……」


「大丈夫。譲君はね、そのままの望愛ちゃんが大好きだったんだから」


「でも……」


「譲君の夢を叶えてあげたいんだ。今日だけだから。望愛ちゃんお願い!」



 星羅さんはニコニコ笑顔で、私にコスプレ衣装を押し付け


「譲君のためなの。どうしても叶えてあげたいの」と、手を合わせ必死に懇願してくる。


 それなのに私はまだ着る気にはなれない。