ややぽちゃ姫と3人の王子様




『望愛、お願い。今日だけだから』


『いや!』


『公園の滑り台の上で写真を撮ったら、即、終わりにする』



 コスプレした私を、外に連れ出そうとしているなんて。

 ムリムリ!

 誰かに見られるなんて絶対に拒否!



『アメも望愛のコスプレ姿を見たいって言うしさ。ムッチーから高性能カメラまで借りてきたんだから』



 雨ちゃんもむち君も共犯なの?


 二人とも私がややポチャを気にしていて短いスカートは履かないって、知っているくせに。



『ねぇ望愛、これ着てよ。一生のお願いだよ』



 私の前で、必死に手を合わせて懇願するお兄ちゃんへのイライラがはちきれそうで。

 お兄ちゃんの手を引っ張って、階段を下る。


『もしかして着てくれる気になった?』


 ルンルン声のお兄ちゃんを玄関の外にポイっ。


『今日限りで、私のお兄ちゃんをやめて!』


『のあ、怒んなって』


『もう帰ってこないで!』



 私は靴も履いてないお兄ちゃんに罵声を浴びせ

 思い切り玄関のドアを閉め

 ガチャリと鍵までかけちゃった。