まだ、青く。

疑問を抱えたまま、私はその時を迎えてしまった。


「え、ええっと、それではこれより、水泳部部長で、ひゃっ、100メートル自由型、にに、にっひゃくメーロル...失礼しました。200メートル自由型、そして、リレーの選手である、鑑滉平選手におっ、お話を伺いたいと思います。よっ、よよ、よろしくお願いします」


案の定、安定のカミカミ。

このまま行かないように軌道修正しよう。

大丈夫。

大丈夫。

私ならやれる。


「こちらこそよろしくお願いします。千に聞いていた通り、チャーミングな子だね。お名前は?」


しまった...。

言っていなかった...。

自分から名乗らなきゃなのに。

ミスで頭が真っ白になりかける中、私は口を開いた。


「わ、私の名前は夏目鈴です」

「鈴ちゃんか。良い名前だね。改めてよろしく、鈴ちゃん」

「あっ、はい!」


こ、声が裏返った...。

恥ずかしい。

なんて思っていると、隣から助け船が。


「鈴ちゃんはやる気が空回りするタイプなんすよ~。すいませ~ん」

「あはは...」


作り笑いでも誤魔化す。

こういう時に兆くんが隣にいてくれて良かったと心から思える。


「じゃあ、切り替えまして、早速インタビューの方を進めさせて頂きます。鈴ちゃん、よろしく」

「はい。では、まず始めに...」