「これでいい?」
「あっ...」
私の視界にスカイブルーが映った。
少し視線をずらすと、唇が見えた。
鼻筋、瞳...。
間違いない、
志島くん、だ。
志島くんが私の耳を
その手で塞いでくれているんだ。
私の世界から
音が
声が
消えた。
確かに在るのは、
志島凪くんという
私の胸を突き動かす
大きな存在だけだった。
「ありがとうございます...」
「うん」
志島くんはゆっくりと私の耳から手を離した。
それでも心の波は凪いでいて
鼓動は優しいリズムを刻んでいる。
お医者さんとかで良くいるけれど、
志島くんの手は
ゴッドハンドなのかもしれない。
なんて、思ったら
......溢れた。
「泣き虫なんだな」
「な、泣き虫とは違います。私はただ、なんというか......うーん......」
「無理して言葉にしなくていい。俺が感じるから」
絵の具がぽちゃんと軽やかな音を立てて心の水槽に落ちた。
淡いピンク色が
じんわりと広がって
ろ過されて
深淵に溜まる。
溜まったところは
暖かくて
暖かくて
暖かくて
......熱い。
「あっ...」
私の視界にスカイブルーが映った。
少し視線をずらすと、唇が見えた。
鼻筋、瞳...。
間違いない、
志島くん、だ。
志島くんが私の耳を
その手で塞いでくれているんだ。
私の世界から
音が
声が
消えた。
確かに在るのは、
志島凪くんという
私の胸を突き動かす
大きな存在だけだった。
「ありがとうございます...」
「うん」
志島くんはゆっくりと私の耳から手を離した。
それでも心の波は凪いでいて
鼓動は優しいリズムを刻んでいる。
お医者さんとかで良くいるけれど、
志島くんの手は
ゴッドハンドなのかもしれない。
なんて、思ったら
......溢れた。
「泣き虫なんだな」
「な、泣き虫とは違います。私はただ、なんというか......うーん......」
「無理して言葉にしなくていい。俺が感じるから」
絵の具がぽちゃんと軽やかな音を立てて心の水槽に落ちた。
淡いピンク色が
じんわりと広がって
ろ過されて
深淵に溜まる。
溜まったところは
暖かくて
暖かくて
暖かくて
......熱い。



