まだ、青く。

作業場に近付くに連れ、先ほどまでは聞こえなかった声が聞こえてきた。



――またムダ死にするんだな。

――あの熱いところに入って変形させられてさ。

――あの中で割れるのだけは勘弁ですわ。

――最近あの男、腕鈍ってきてるし、俺らもムダ死に確定か。


ガラスの声が鮮明に聞こえ、釜に目をやった。

ガラスが灼熱の炎の中に入れられ、痛い痛いと叫んでいる。


「は~、あっちぃな...」


ご主人のため息がさらにガラスを不恰好にしていく。

吹き口にご主人の口が近付く。

ご主人が肺に空気を溜め込み、吐き出した瞬間......