まだ、青く。

「鈴ちゃん」

「あっ」

「大丈夫ですか?」

「はい。久しぶりの遠出でちょっと眠くなっただけです」

「実はわたしも睡魔と戦っています。これから作業部屋にいるご主人の取材をしたら終わりですから頑張りましょう」

「はい」


潤ちゃんが励ましてくれたけれど、さっきのストリートをなんの防護もなく歩いて来てしまったせいと、昔のトラウマを思い出してしまったことで、なんだか胸が苦しくなってきた。

ギューッと何度も何度も締め付けられ、呼吸が乱れる。


「お~い、夏目さ~ん。早く早く」

「今わたしと一緒に行きます!急かさないで下さい」

「おっと、ごめんごめんっ!」


私は潤ちゃんの後を着いて歩き出した。