まだ、青く。

「凪くんって何考えてるか分からない子よね。

杉浦の前ではわりと自然でいられるみたいなんだけど、それでもたまに近寄りがたいオーラがあるって、杉浦前に言ってたし。

そんな凪くんがなぜか鈴ちゃんのことはすごく気にかけてる。

鈴ちゃんは自分のことに鈍感だから分かってないと思うけど、凪くん、さっきから何度も何度も鈴ちゃんに視線送ってるんだよ」

「えっ?」


私は驚いていつもよりちょっと大きめの声を出すと、潤ちゃんが心配そうにこちらを見つめてきた。


「大丈夫ですか?」

「あっ、はい」

「潤ちゃんはずっと食べ物見てて飽きない?」


千先輩が絶妙なアシストをしてくれた。


「わたしの幸せは食べることなので。あっ、あの!取材が終わったら食べ歩きしても良いですか?どれだけ食べられるかチャレンジしたいんです」


こんな小さな体のどこに蓄えられる場所があるというのか...

謎でしかない。


「じゃあ、男子陣に奢ってもらおう。お~い、男子陣!
潤ちゃんの望み聞いてやって~」


千先輩が潤ちゃんの背中をポンッと押し、男子陣の間に入れ込んだ。

ニシシ...と悪い子の顔をする千先輩。

その狙いは分かるようで分からない。