と私に向かってナメた口をきくこの少年は私の弟の渉。
中学3年生でサッカー部に所属している。
同級生にプロ顔負けの超絶技工士がいるらしく、そのせいでエースナンバーを背負えないと嘆いている。
ちなみにサッカーのエースは10番。
目立つ位置にいて、味方からのパスを受けて正確かつ俊敏にゴールへ向かってシュートを放っている。
この生意気弟にそれは出来かねないと密かに私は思っている。
それに、渉はサポートの立場の方が向いている気がする。
守備も大事だと思うんだけどなぁ。
当の本人はトップ下に行きたくて仕方がないらしい。
「そういえば渉、あなた勉強の方は大丈夫なの?引退まであと1ヶ月も無いんだし、そろそろ勉強のことも考えないと...」
「分かってるよ。出海に行けるくらいまでは勉強すっから大丈夫。ってか、中体連で引退とか勝手に決めんなよ。おれはな、早坂から10番奪って県大会まで行くって決めてんだから!」
サッカーにのめり込んでいる弟のせいで私は母に話すタイミングを完全に見失い、結局言い出せないまま、その日は夕飯となった。
中学3年生でサッカー部に所属している。
同級生にプロ顔負けの超絶技工士がいるらしく、そのせいでエースナンバーを背負えないと嘆いている。
ちなみにサッカーのエースは10番。
目立つ位置にいて、味方からのパスを受けて正確かつ俊敏にゴールへ向かってシュートを放っている。
この生意気弟にそれは出来かねないと密かに私は思っている。
それに、渉はサポートの立場の方が向いている気がする。
守備も大事だと思うんだけどなぁ。
当の本人はトップ下に行きたくて仕方がないらしい。
「そういえば渉、あなた勉強の方は大丈夫なの?引退まであと1ヶ月も無いんだし、そろそろ勉強のことも考えないと...」
「分かってるよ。出海に行けるくらいまでは勉強すっから大丈夫。ってか、中体連で引退とか勝手に決めんなよ。おれはな、早坂から10番奪って県大会まで行くって決めてんだから!」
サッカーにのめり込んでいる弟のせいで私は母に話すタイミングを完全に見失い、結局言い出せないまま、その日は夕飯となった。



