まだ、青く。

「わ、私ちょっと顔を洗ってきます!」

「えっ?!」

「おーい、急にどうした?」


皆に心配されながらも部室を後にし、廊下を駆けた。


な、なんなんだろう、これ...。

分からない。

こんなにも

こんなにも

こんなにも...

胸が

熱くて

騒がしくて

鼓動が

忙しいのは

初めてだから。

これが今まで感じたことのなかった

"感情"だとしたら、

どうして今

なぜ今

こんなにも

感じているのだろう。

ねぇ、誰か...

誰でもいい。

このバクバクを

このドキドキを

このザワザワを

止めて。

じゃなければせめて...

名前を

この感情の名前を...

教えて。


腕も足もぶんぶん振り、運動音痴ながら全力疾走を続けていた...

その時。