まだ、青く。

潮風が吹き抜ける帰り道、凪くんは鼻の下をこすりながらも私の手を離さないでいてくれた。

指の間に指があるって、なんだかむず痒い。

こんな感覚に慣れる時がいつか来るのだろうか。

来るとしても、私は...凪くんがいい。

恥ずかしくて言えないけど、

心からそう思っている。


「あのさ」

「はい」


坂道の途中で凪くんが立ち止まった。

私も合わせて立ち止まる。


「色々言いたいことがあって」

「そう言えば、私も聞きたいことがありました」

「じゃ、先いいよ」


私はこくりと頷いて、頭に浮かんでいた疑問を投げ掛けた。


「ここ数週間ずっと部活にいらっしゃってなかったみたいですけど、なぜですか?あと、なぜあの時間に船に乗ってたんですか?あ、あと、あの時なんて言ってたんですか?ほら、あの...ライトのパチパチ!」

「質問攻めだな。しかも、俺が話すつもりだったことばっかり」

「では、お願いします」

「実は...」