まだ、青く。

明け方の寒空に私の声が木霊した。

空気が震動して音となり、自分の胸の内で激しく轟いた。


「はぁはぁはぁはぁ...」


急に呼吸が荒れ、

胸に暗雲が立ち込める。

大きな波が打ち寄せ、

渦潮が生まれ、

私をまるごと飲み込んでいく。

このままじゃ...

このままじゃ...

溺れてしまう。

底に沈んでしまう。

そしたら、泡になって消えるのかな。

そんなの...

そんなの...

嫌だ。

伝える前に、消えちゃうなんて

そんなの...嫌だよ。

私は左手で胸を押さえ、右手で地面を突いた。


「あっ...」


でも、立てない。

力が入らない。

真横になった視界は徐々に徐々に薄れていく。

狭くなって、

見えなくなる。

私の世界から、

海が、

空が、

風が、

消える...。