まだ、青く。

「お願いです。凪くんの心を...私に教えてください。

凪くんを知りたい。もっともっと知りたい。知りたいんです。

凪くんが私を知ってくれたように、私も凪くんを知りたいんです。

こんなにも......こんなにも...知りたいと思ったのは、初めて...なんです。

だから、お願いします。1度だけでいいんです。私に力を下さい。凪くんの心を読める力を...」


願いを込め、目を開いたその時だった。


――パチ、パチ、パチ...。


視界の先に広がる夜空の合わせ鏡のような海に一隻の船が見えた。

夜に採れる魚を物色していたのだろうか。

怪しんでそちらに目を向けていると、またパチパチパチと3回ライトが点滅した。

3回の点滅...。

もしかして......


「凪くん!凪くん!」


必死に叫んでも届かない。

全然聞こえていないみたいだ。

それもそのはず。

ここと向こうの船では100メートル以上の距離がある。

この距離を声で越えていくのは無理だ。

じゃあ、どうすれば......。