まだ、青く。

あの日、昊お母さんは言った。


ワタシと夕さんはママ友だった、と。

夕さんはひとりぼっちになってしまった時に出逢って、支えになってくれた友達だったんだ、と。


2人が出逢ったのは、地域の子育て支援教室。

通称"ママさん学級"。

昊お母さんも夕さんもシングルマザーで、妊娠した時期も同時期で必然的に仲良くなった。

夫婦での参加もちらほら見受けられる中、2人は母親でも父親でもあろうと2人で手を取り合って乗り越えた。

やがて2人は同じ病院に入院した。

冬だというのにも関わらず、青空が広がり風も穏やかなその日に2人は出産した。

夕さんの子供が先に産まれ、穏やかな風のように周りの人達に安らぎを与えられるような人になってほしいと"凪"と名付けられた。

昊さんの子は、"天"。

サンタクロースは来なかったけど、神様から1日遅れの一生もののプレゼントをもらえたと2人は喜んだ。


2人は子供が産まれてからも交流を続けていたが、昊さんが鬱病を発症し、祖母が昊さんから私を取り上げたことで交流は絶えた。

夕さんは昊さんを心配し、何度も家を訪ねていたが、昊さんは引っ越してしまっていた。