まだ、青く。

視界が歪み始めて拳を握った時、ふと潤ちゃんの言葉が甦ってきて、何度も頭の中を反芻した。

私の心...

私の気持ち...

私の想い...

どこにあるんだろう。

何度も考えていること。

でも、何度考えたって結果は同じ。

私の答えはここにはない。

心をノックする音が聞こえてくる。

ドアを開けたら、

私の感情が噴水のように一気に溢れだす。

でも...

溢れだすのを怖れたら、

何も出来ない。

変わらない。

また昔の自分に戻る。

分かってる。

本当はもう、分かってる。

分かってるから......


私はハンガーラックにかけてあったお気に入りのコートを羽織った。

ふうーっと深呼吸を1つする。


ここから出て...行こう。

この先にある答えを掴むために、

たとえそれが正答なんかじゃなくても、

今、ここから、

駆け出そう。


私はドアを開け、ゆっくりと階段を降り、玄関でスニーカーを引っ掻けると、勢いをつけて走り出した。