「おれも参加したかったなぁ...」

「部長はダメっすよー。千先輩とデートなんでしょ?しかも、熱海に」

「恋愛の神様がいる神社とか行くんですか?ほら、熱海には有名なところあるじゃないですか」

「あれー、そうだっけー?」

「部長、とぼけないでください!」


3人が騒いでいる中、私は今年最後の新聞を読んだ。

編集後記のラスト1行を私は何度も繰り返していた。


"どんな人も、心の底から幸せだと思えるクリスマスになることを、心から祈っている"


これを書いたのは、

今ここにはいない人...。

私がクリスマスパーティに誘うことも出来なかった人...。

いつも私の胸の真ん中にいて、

熱を、

力を、

与えてくれる人...。


私は

捜している。


凪くんという

大きな存在を。