まだ、青く。

「凪くんも後夜祭に参加して頂いて大丈夫ですよ。後は私がやっておきますので...」


しかし、凪くんはごみ袋をまとめ始めた。

この様子だと、

きっと...。


「俺はビンゴとか興味ないから最後まで手伝う」

「で、でも早く帰ったりとか...。汀次さんとキビちゃんも待ってますし」

「俺...花火が見たいんだ」

「花火...ですか?」


そういえば、後夜祭の最後に花火が上がるって聞いたことがある。

港近くで生徒と地元の花火師さんが協力して上げてくれるらしく、花火大会の3分の1くらいの規模と数だけど、すごく綺麗だとこの高校のOGの母が言っていた。


「良ければ、なんだけど...」


ごみ袋の口を何度も結び直しながら凪くんは口を動かす。


「夏目も一緒に見ない?」

「えっ?」

「いや、別に、その...音が怖いとかそういうなら無理にとは言わないけど...」


凪くんがごみ袋を担ぎ始めた。

時間がない。

早く答えを出さないと。

私はどうしたい?

花火見たい?

それとも見たくない?

どっち、なのかな?

怖い?

それは...そうだけど、

ざわざわして、落ち着かないけど、

けど......

けど、今私は......

私は......


凪くんといたい。


もっと一緒にいたい。




......あ。




私、

自分の気持ち、

分かった。

分かった、んだ...。