まだ、青く。

「鈴ちゃん大丈夫?」

「千先輩...」

「お客さんには一旦待っててもらってるからちょっと手首冷やしておいで」

「でも、千先輩...」


千先輩は首を大きく横に振った。

そして、私の頭に手を乗せ、その頼りがいのある大きな手で撫でてくれた。


「私なら大丈夫。滉平は昔っからちょっと短気でね。普段は本当に温厚でいいやつなんだけど、好きな子絡みになるとあぁなの。ほんと、ごめんね」

「いえ...」


千先輩だって、幼なじみがこんなことになって辛いはずなのに笑顔を絶やさない。

千先輩はやっぱり強い。


「それより、早く行ってきな。凪くん、着いていってあげて」

「はい」