まだ、青く。

人を思えば幸せになれる。

それはきっと正しいこと。

だけど、私には...

私の心には"好き"がない。

私の"好き"を見つけてくれるのは、

鑑先輩なの?


......ううん、違う。


違う、んだ。

誰とかは分からないけど、

でも、違うんだ。

この胸が激しく波立っているのに、

鑑先輩を私は受け入れられない。


「大変申し訳ないのですが、私...鑑先輩とは...」


私の言葉に鑑先輩は身を乗り出した。

私の手首をちぎれそうなほどに強く掴み、私に血眼を見せつける。


「どうして?だって鈴ちゃんは好きとか分からないでしょ?なら、誰だって良いんだよ」

「良くないんです。誰だって良いとか思えません」

「じゃあ、誰なら良いわけ?ねぇ、教えてよ」

「それは...」


手首が真っ赤になってくる。

だからといって抵抗なんて出来ない。

どうしよう...。

このままじゃ、私...

私......。

目を瞑ってなんとか考えを巡らそうとした

その時。