まだ、青く。

「よっ!鈴!約束通り来てやったぜ」

「やっぱり来たんだ」

「もちろんだ。鈴がちゃんとやれてるかおれのこの若々しい目でちゃんと確認しないとな」


と、憎まれ口を叩くのは渉である。

私が占いをやると発表したのは昨日だというのに、その前から中学校でも噂になっていたらしく、渉は自分の姉だと言いふらしていたらしい。

そして、ちゃっかり自分も占われに来たというわけだ。

最近まで"趣味の悪い占い師ごっこ"とか言っていたとは思えない。

姉が有名人になった途端、手のひらを返した。

全く...。

胸がざわざわと波立った。

けど、来てしまったからにはやるしかない。

私は口を切った。


「渉の恋の相手を占うって、どうなんだろ?」

「どうもこうもない。いいから当ててみて」

「そもそも恋してたなんて知らなかった」

「だろーな。鈍感だもん」


いらっとしたけど、それは帰ったらぶつけるとして、今はひとまず目の前の紙と名前に集中した。


「夏目渉さん。あなたの恋の相手の想い人は...?」


なぞったら、0.1秒後に見えた。

このフォルム、このオーラ......

間違いない。


「凪くん...」


ということはつまり...