まだ、青く。

謝ろうとした時、私の頬に凪くんの手が触れた。

さっと風を切る音がして

触れたところからじんわりと温度が伝わる。

淡いピンクの、いつもより一回り以上大きな水滴が胸にぽちゃんと落ちた。

血が騒ぎ、

熱が巡る。


「砂、付いてる」

「あ、えっと...」

「こっち向いて寝てたからな」


親指でなぞるようにして凪くんは砂を払ってくれた。

手が離れていく時、

私はその温度をもう1度感じたいと思ってしまった。

そんなことを感じてしまった自分の心の意味がわからなかった。


「顔洗ったら朝食の準備手伝ってほしい」

「はい。私に出来ることならなんでもやります!」

「ありがと。じゃ、よろしく」

「はい。よろしく頼まれました」


私がそう言うと、凪くんはまたニタニタと不器用に笑った。

私の何がそんなに面白いのか、本人にとっては謎でしかないのだけれど凪くんが笑ってくれるならそれでいい。

ううん。

それがいいんだ。