まだ、青く。

BBQの後、近くの銭湯に行き、汗を流して1日目が終わった。

千先輩と潤ちゃんが寝静まったのを見計らい、私はテントを抜け出した。

いつもそう。

家族と旅行に行った時、

おばあちゃん家に泊まりに行った時、

お泊まり保育の時、

修学旅行の時。

いつだって、私は場所が変わるとなぜか寝付けない。

胸にモヤモヤがたまって、

そのモヤモヤを払おうとしても払えなくて、

羊を数え出す。

それでも眠れない時は、

すっごくイライラして体が熱くなって、

ひとまず水を浴びる。


――バシャバシャッ。


「ふわぁ...気持ちいい...」


夜は生き物の声もうるさくないし、波も穏やかで、水さえ浴びれば火照りも取れて徐々に落ち着きを取り戻す。

空を見上げると、月が見えた。

今日の月は半月みたい。

私の誕生日にはどんな月が観られるのだろう。

それに...星も。

屋根裏部屋の天窓から見るよりももっと近くにはっきりと見える。

あれはきっと夏の大三角。

ベガ、デネブ、アルタイル...。

この3つは夏の夜空に一際輝いて見える。

でも、どの星も綺麗。

皆一生懸命に光っている。

私の歩く道標になってくれている。

何億光年も前から生まれている星。

それもまた命で、

命が歌を奏でている。


「キラキラ光る~、お空の星よ~」


口ずさめば、心が凪ぐ。

私の最終手段だ。

これでだんだん瞼が重くなっていく。