まだ、青く。

「何?俺の顔、なんか付いてる?」

「いえ、何でもな......」


見とれていて、必死に否定をしていたというのに、ふいをつかれた。

私の口の中では激熱のマシュマロが踊っている。


「あふっ。ふわっふわっ。あ、熱いでしゅー。ふ~っ」

「ははは。やっぱ面白い」


その笑顔は反則です。

なんかもう、胸がパンクしそう。

熱いところにさらに熱いものが追加されて、このままだと燃えちゃいます。

でも...

じんわりと広がる甘味に

ふわっ、やわっの食感に

溺れる。


「おいひいです」


思わず言葉が漏れた。


「そう。なら良かった」


こくりこくりと私は2度首を上下させた。

一時はどうなるかと思ったけど、

色々と吹っ切れて、

凪くんとまた笑い合えるようになった。

この胸に淡くて甘い雫がぽたぽたといくつも落ちた。

深淵に溜まり、濁っていた水が浄化され、透明感を取り戻す。

心という大きくて小さな器に満たされた感情が全身を巡って心臓を動かす。

呼吸をする度に、このふわふわとした謎の感情に侵される。

この感情の名前を私はまだ知らない。

凪くんは知っているのだろうか?

もし、知っているのならば、教えてほしい。

この感情を作り出しているのは、

凪くんといる時だけだから。

凪くんのせいなのだから。