まだ、青く。

などと言っているうちにバナナが色づき始めた。


「火の通りが早いからもう良さそうだ。雨宮、バナナ出来たぞ」

「わぁ!ありがとうございます!さすが、凪くんです。早速頂きます!」


潤ちゃんは肉を後回しにし、バナナをふぅふぅして口に運んだ。

頬がみるみる緩んでいく。


「ほっぺた落ちました!美味しすぎます!本当にありがとうございます!」


緩んだのではなく、落ちてしまったみたい。

どちらにせよ、天使は何をやっても可愛い。


「おい凪。オレと千先輩のはまだか?」

「もうすぐだ」

「ってか、働かざる者食うべからずでしょ。アタシら食べたらそこ代わるね」

「ありがとうございます」


ようやくスイーツにありつけるとあって、益々気合いが出てきた。

美味しいもののためには努力は惜しめない。

あと、もうひと踏ん張り頑張らねば。


「マシュマロ、良い感じだ。食べる?」

「い、いやっ、でも...心の準備が...。凪くん、先どうぞ」

「俺、毒味ってこと?」

「そ、そういうわけではなくて...」


私がわなわなしているうちに凪くんは口にマシュマロを放り込んだ。


「うん、旨い」


凪くんが笑った......。

美味しいものを食べるとこんな風に笑うんだ...。

真夏のチョコみたいに

見ているこっちがとろけそうな

甘い笑顔だった。

私はまた1つ発見してしまった。