まだ、青く。

快い返事をした渉はその後おとなしく部室内を見て回った。

歴代の先輩たちが作ってきた新聞や文化祭での出し物など360°見渡す限り文字の羅列だった。

そこに花を添えるのが写真。

新聞に載せる時は基本モノクロだけど、文化祭の写真展に出展したものはカラフルなものが多い。

1枚1枚が青春という名の光を浴びてキラキラしている。

汗をかきながらも必死にボールを追いかける姿。

青空に向かって跳ぶ姿。

水しぶきを上げて前へ前へと進む姿。

コートを縦横無尽に駆け巡る姿。

楽器の声を聞き、1つになる姿。

キャンバスと対話して命を描き出す姿。

そのどれもが眩しくて尊い。

それを写真と文字を通して私達が伝えている。

その素晴らしさを渉には感じてほしい。

って思ってたけど...

少しは伝わったかな。


渉の他にも3人ほど見学者が来て、1人は"ゆとりっぷ"の凪くんの写真に感動して今回報道部に来たと言っていた。

しかも熱烈な信者でほぼ入部確定。

受験頑張れよ、と次期部長の兆くんからの激励を受けて頬を綻ばせていた。