まだ、青く。

「じゃあ、合宿の話も済んだことだし、今日のイベントのセッティングをしましょう。たしか、鈴ちゃんの弟くんが来るんだったわよね?」

「はい...」

「お、マジか?!ってか、弟いたんだ」

「鈴ちゃんは一人っ子のイメージでした」


そうだよね。

昔から良く言われる。

1人でなんでもやれそうだし、

1人で遊んでそうだし、

1人が好きそうだし、

面倒見が良いわけでもないし、

お姉さんって感じでも

妹って感じでもないし、

絶対一人っ子だよね、って。

その確信はどこから来ているのか私にはさっぱりだったんだけど。


「鈴ちゃんの弟くんにお姉ちゃんの部活楽しそう!僕も入りたい!って思ってもらえるようにアタシらも頑張って準備しよ」

『はい』


千先輩の掛け声は特別で、

その声に導かれるように

私達は歩いてきた。

千先輩の力の大きさを感じながらも、

千先輩がいなくなった後のことを考えて

私は私に出来ることを精一杯頑張ろう。

そう心に誓い、渉の顔を思い浮かべながら作業を進めた。