君じゃなきゃ。



「そういえばさくら、お酒飲まないの?こんなにおいしいおつまみばかりなのに!」


健人が料理を口いっぱいに詰め込みながら聞いてきた。


「飲みこんでからしゃべって!お酒はいいの!明日仕事だもん」


「え~……もしお酒好きなら、ぜひお酒も飲んでもらいたいなぁ!」


「え!?」


健人じゃない男の人の声がして、ハッと顔を上げた。


おじさんなんていうほど、年にも見えなくて、料理と一緒であたたかくにっこり笑った男の人が立っていた。


……もしかして、この人が……?!