君じゃなきゃ。




「……間接ね」


ニッといたずらな可愛い笑みを浮かべるメグミ。



……この小悪魔~!!


「許してさくら。ビールのときなの。あれは不可抗力!」

「間接キスくらいじゃなんにも言わないよ……。しかもきちんと唇の部分が当たったとかわかんないし」



間接キスくらいではしゃいだりするほど純情でもないし。


「でもそっかぁ。さくらは誤解をしてたからあたしを避けたり、杉浦くんに冷たかったりしたわけね」


納得。とメグミは小さく何度も頷いた。