君じゃなきゃ。



「竹下先輩ってあの竹下先輩?!」

「そりゃそうだよ」

「ちょっと……そんな……いいの?さくら、杉浦くんっていう彼氏がいるのに……」


メグミは、はぁ……と小さくため息をついて肩を落とした。


でも、メグミにはそんなこと言う権利ないと思う。


だって……



だって……



「メグミだって銀太さんっていう彼氏がいながら健人と食事行ったでしょ?!」



もっと落ち着いた気持ちで聞きたかったことなのに、


思わず声が荒くなってしまう。