私は、前に屋上でスマホを無くした時に転校生にスマホを借りて電話をして見つかった事を思い出した。



あの時の電話番号が履歴に残っているか…

スマホを開いて確認した。




『これかな』

と、

思う番号を見つけた。




私は1人で屋上に行き、転校生が寝ていたベンチに座って電話を掛けてみた。




プルプル…ー


コールが10回以上鳴っていた。

もう出ないかな…



と、

スマホを耳から離そうとした瞬間だった。




「はい」

『もしもし』

「………」




出た?

出ると思っていたなかったから…何を話せばいいかわからず無言になってしまった。




「自分から掛けたくせに黙ってるんじゃねぇよ」

『ごめんごめん』