不良男子と私の話。





『好き』


と、

小さな声で呟くと、湊はキスしてきた。




本当、好き。

嫌いになれたら、どれだけ楽なんだろう…






『違うクラスになって、不安だし…女の子と話してて怖かった』

「可愛いな」

『離れていかないでね』

「紗良しか見てないから、安心して」

『うん』




喧嘩して良かったとは思わないけど…湊と向き合える時間が作れて良かったと思う。



不安がゼロになったわけじゃないけど…

これからも一緒にいられるようで安心した。





私は、

湊に精一杯の気持ちを込めてキスをした。




湊を見ると、少し口の広角が上がっていて…笑っているように見えた。

笑顔とまではいかないけど…あと少しって感じかな。




好きな人の笑顔はたまらないだろう…

それが、湊だから更に…