世にも歪な恋物語



 ほんとは、助けて欲しい。


「……かまわないで」


 ごめんね、心くん。

 弱くて、ごめんなさい。


 あなたに似合う女の子になりたい。

 でも、全然ダメみたい。


 どんくさいし。美人じゃ、ないし。


 胸を張れることが、なんにもない。


「イヤや」
「……どうして」


 どうしてそんなに、優しいの。


 心くんの優しさが、今は、辛いよ。


「好きな子が泣きそうな顔してんのに。放っておけへん」


 ――――!


「僕が、みーちゃんのこと守る」