あっという間に京都に到着し、今日はクラス別に古都巡り。

和真の5組とはかすりもしないスケジュール。一度も会えなかった。

夜は夜で食事も別の広間で。1組から3組が同じ広間。4組から6組が別の広間。

つまんなーーい!

食事も終わり、お風呂の時間。

私は今夜、由真に胸の傷のこと、小さい時にした病気のことを打ち明けようと思っていた。

「由真、お風呂一緒に行こう?」

「うん、行こっか。お風呂出たら恋バナしようね」

お風呂へ行く長い廊下で、歩きながら由真に傷のこと、病気のことを話した。

すると由真が私に抱き着いてきて

「ずっと大変だったんだね。芽衣、一人で頑張ってたんだね、偉かったね」

って涙ぐみながら言ってくれて。

もっと早く由真に打ち明ければよかったと、後悔した。

お風呂に入る時に、胸にある傷を由真に見てもらった。

「この傷なの。目立つよね?」

「えっ?想像したのより小さいね、傷跡。目立たないじゃん。それにそのくらいの傷だったら、美容整形とか形成外科で綺麗になるよ」

「そうなの?目立たなくできるの?」

「うん。私、美容の勉強してるじゃない?顔に傷がある人とかの傷の隠し方とか、整形だったらこうすれば傷が消えるとか、少しは詳しいんだよ」

「本当に?私の傷も消えるかな。今は無理でも、大人になったら美容整形に行ってみようかな」

「うん。その時までに私ももっと勉強しとくし。大丈夫だよ、芽衣」

「ありがと、由真」

そっか、私の傷、目立たなくなるといいな。

早く自分でお金を貯めて美容整形に行こう。