トップ30の表を30番目から目で追った。
なんだ、和真の名前なんて載ってないじゃん。
すると1番から見ていた湊が、
「なあ、芽衣。この結城和真ってさ、アイツだよな?」
「えっ?名前載ってるの?どこどこ?」
湊が指をさしているのは1番に書いてある名前。
『1 結城 和真』
「えーーっ!マジで?湊!」
私と湊は二人して頭を抱えた。
私は和真をバカにしたことへの反省。
湊は単純に和真への敗北を認めたから。
「湊、今日補習が終わったらバスケ部に一緒に勉強のお願いに行かない?」
「お、おう!なんか嫌だけど、背に腹はかえられないからな」
今日はサッカー部の練習がお休みだと言うので、補習終わりに湊と二人で体育館へ向かった。