「結城くん、じゃなくてさ。和真って呼べよ」

「うわ、強引。何気に俺様なの?」

「何だよ、俺様って」

「わかった。そのうち呼んであげるよ」

「うわ、俺より俺様だな、芽衣は」

「ん?芽衣?」

「え、芽衣だろ、名前」

「そ、そうだけど・・・。初対面で芽衣って」

そんな会話をしているところへ電車が到着した。
私たちはもう学生の乗っていないその電車に乗り込み、学校へと向かう。

学校に着くと、

「じゃ、俺のクラスこっちだから」

そう言って結城くんは2年5組のクラスへと入って行った。