結城くんが見えなくなると、お友達2人が私たちの席に移動してきて。変な組み合わせの4人になる。
「芽衣、ちゃん?ってさ、和真のなに?」
「なに?って言われましても。この前偶然駅で助けてもらっただけの関係ですけど」
するともう一人の友達が、
「和真はさ、一切女の子に対して優しくないし、話し掛けないんだよ。必要最低限のことしか話さないの。しかも下の名前で女の子を呼ぶなんて、考えられないんだよね。クラス中がこの前の和真のあまりの変わりようを見て、驚いてさ」
「そうかな?結城くん、すごく優しい人だと思うけど。クラスの皆、結城くんを誤解してないかな?まぁ、多少は俺様っぽいところもあるけど、普通に笑ってくれるし、話もするよね?」
『いやいや!!そんなことないから、びっくりしてるんだよ』
結城くんのお友達2人が声を揃えて私を否定した。
そこまで会話を聞いていた由真が、
「それって、結城くんが芽衣の事を特別に思ってるみたいじゃない?」
するとまた結城くんのお友達2人が
『だよなー!俺たちもそう思う』
って、声を揃えて由真に同調してきた。
「そんな訳、ないよ」
なんて否定したけど、私の顔は赤くなって。
それにしても、約束って、なんだろう?結城くんとは駅で初めて会ったんだし。その時にそんな約束なんてしてないよね。
誰かと勘違いして、、、る?