病院に到着して、受付の人に和己先生を呼び出してもらう。

普通なら医者なんて呼び出してもらいえないけど、緊急の用件で、和己先生からすぐ来るように呼ばれていると話したら、和己先生に電話を繋いでくれた。

「芽衣ちゃん!こっち!」

和己先生がすぐに来てくれて、私をどこかへ連れて行く。

イヤな予感。着いた先は『手術中』と赤く光っているドアの前。

「和真?この中に和真がいるんですか?ねぇ、和己先生!」

「芽衣ちゃん、落ち着いて聞いて。和真がね、事故にあって。救急搬送されてきたんだ」

「どういうことですか?和真は私と待ち合わせしてて。時間に来なくて。どうして?なんで和真が事故?」

私は震えていた。怖かった。

和己先生がこの次に何を言うのか、聞くのが怖かった。