清水寺は傾斜のある坂の上にあり、やっと到着したと思ったら、思ってた以上に清水寺って広くて、歩くだけで疲れた。

それでもやっぱり清水寺といえば、清水の舞台だよね。

清水の舞台から下を見下ろすと、本当に崖の上に立っているような錯覚になって、思わず和真の腕にしがみついてしまって。

「芽衣、舞台の下ばかり見ていないで、ここからの京都の街を見てごらんよ。すごい絶景だぞ」

「うわー!凄いね。遠くの方まで見えるね。ここを選んで良かった。和真と一緒にこんな景色が観られるなんて。私、和真と観たこの景色をずっとずっと忘れない」

「うん、俺も」

それから私たちは写真をたくさん撮って、たくさんの思い出を作った。