幼なじみが天然無自覚すぎて困ってます。

やっぱりムリ〜〜〜っ!!!!


怖くて怖くて、無我夢中で走って、



お化けがいなくなって安心した瞬間、腰が抜けてペタリと地面に座り込んでしまった。



そうして大事なことに気が付いた。


「あれ...?新?」


新が居ない…!


「嘘...どうしよう......」



非常出口の場所もわからないし、


貴重品類は入り口のロッカーで預けちゃったからないし…


今の私は動かないどころか立てないし



せめて携帯があれば良かったのに


もう、本当にどうしたらいいの……



「…助けて…あらたっ」


気づいたら新たな名前を呼んでいた。




すると


後ろから誰かにふわっと抱きしめられた



この匂い、知ってる……