幼なじみが天然無自覚すぎて困ってます。

だめだめ雫、今回だけは新のあの顔に負けちゃダメっ……



「お願い」



「わ、わかったよっ…」


私ってば心底新のあの顔には弱いみたい……



承諾しちゃったけど……



〜〜っ、やっぱりむりっ!!!



本当にお化けと雷だけは苦手なんだよ…



そんなことを考えてたら、いつのまにか辺りは真っ暗で。



怖くなった私は新の手をぎゅっと握ってたんだ



「きゃ〜〜〜っっっ!!!」


お、女の人が…っ

「大丈夫だよ雫」



「ひっっ!!!」


男の子が追ってきたっ!


ほんとに無理死んじゃう!!



そう思ったけど、新がぎゅっと手を握り直してくれて



新の暖かくて大きい手は私の恐怖も取り除いてくれた。



なんだか魔法の手みたい…