幼なじみが天然無自覚すぎて困ってます。

そういや、テストのご褒美とか決めてなかったな。

雫は何が喜ぶんだろう。

…聞いてみるか。

「雫」

「あ、新っ!!見てみて〜高得点っ!」

そう言ってくしゃっと笑う雫。

「おう、知ってるよ。会話聞こえてた」

やったなって言うと雫は不満げに口を膨らませた。

「ん?」

「いつもなら頭撫でてくれるのにしてくれないの…?」

「!!」

…バレた…

いつもなら頭は撫でているだろうけど…

自覚してしまった今、恥ずかしくて出来ていない…。

というか、そんなこと言うなんて反則級の可愛さじゃないか…?

「新……?」

「あー!分かったから、、顔覗き込まないで…」

これ以上近くにいられると手を出してしまいたくなる…!